Thunderbird 自転車旅行記

個人的なサイクリング旅の備忘録 サイクリングをしながら鉄道も楽しむ旅へ。よく駅に寄りながら線路沿いをサイクリングしています。現在、サイクリングと並行して駅のスタンプを収集中です。

初の北摂!大阪市内から山の間を抜けて美山かやぶきの里までサイクリング!

新しくサイクリング仲間ができ、色々話をしていた中で、北摂に住む友人が美山へ行きたいということだったので、一緒に行くことにしました。美山ってのどかで良いとこっていうのは聞いたことがあるものの、行ったことはない。かつ、北摂方面は今まで足を踏み入れたことのない未開の地。北摂民に連れて行ってもらえるのはありがたい。しかし、ゆえに集合場所は、なんと千里中央。ここって自転車で行くとこじゃないよね、とかなんとか思いつつ昨晩は早めに就寝。


未開の地へのワクワク感は途絶えることを知らず、結局あまり眠れぬまま朝を迎えました。千里中央の集合は8:00なので、家を6:30に出発。

さて、どうやって千里中央まで行こうかな?

最初に思いつくのはやはり新御堂筋。しかし、ここは明らかに自転車で走るところではない。走りにくすぎるだろう。他に目立ったら幹線道路もないし、、、と考えていた中で、一つの案が浮上。それは、天竺川沿いを走っていくというコース。ここなら信号も少なく、勾配もなく行くことができるのではないかと考えました。当日はこのコースで上手いこといきました。

まずは大阪市内をなにわ筋で抜けていきます。大阪市内の筋は西から新なにわ筋、なにわ筋、四つ橋筋、御堂筋、堺筋、谷町筋、今里筋が主にありますが、十三方面はなにわ筋が便利。今度それぞれの筋を調査してみようかな。

十三大橋を渡り、新北野で右折。十三東で左折してくねくねと直進すると広い道路にでて、しばらくして右手に宮原の車両基地が見えます。その上で、北方貨物線を踏切で越え、山陽新幹線をくぐります。ちょうど能勢街道を踏襲した形になります。三国駅を横目に三国橋を渡り、天竺川沿いの道路に合流します。天竺川は天井川となっていて、たしかに周りよりも標高が高め。でも川沿いはフラットで道幅は広く走りやすい。ただ、少し車通りはある。内環状線を立体交差して、立派な松並木が見えてくると、服部緑地。とはいえ緑地には入らず、ひたすら川沿いです。途中、自転車通行不可の区間があったのですが、気付かず走ってしまいました。迂回路はあるので気になる人はそちらへということにはなりますが、不可にするほどのものでもなかったと思います。実際、多くのライダーがこの区間を普通に走っていました。

旧中環との交点、八坂橋で右折し、新御堂筋まで。上新田西から側道を新御堂筋沿いに走ると、本道の下をくぐる道路があるのでそこを進み、新千里西町1を右折して千里中央に到着です。

大阪市南部から千里中央までおよそ25km。所要時間は1時間30分でした。まともに坂があったのは上新田西からだったので、実際ほとんど坂なしで楽でした。とはいえ遠いことは遠い。ちなみに千里中央の標高はおよそ70mです。


8:00 千里中央駅

時間ぴったりに到着。もっと余裕を持ってこればよかったなあ。写真とか撮りながらだったから。ここからは2人でいきます。

まずは新御堂筋に出ます。この辺りからなら歩道もあって坂でも大丈夫。ただ、すごいアップダウン。こんな大通りが向こうに見える山々に突っ込んでいくような情景は珍しいのでは?北大阪急行線の延伸部分はただいま絶賛工事中。バスとの乗客競争は起こらないのかな?終点の白島で右折。


そのまま直進すると、勝尾寺ヒルクライムの道路、府道4号へ。まだ勝尾寺は自転車では行ったことがないけど、友人曰く、コースがあんまりらしい。東へ行くと、粟生間谷で県道1号に入ります。この辺がいわゆる彩都とのこと。なかなか緑の多い、でも新しいニュータウン。ちょっと辺鄙?とか言ったら住民に怒られそう。道路上にはモノレールが走っており、我々はその道路を登ります。歩道を道なりに行くと、旧の府道1号に入れます。ここで一気に雰囲気が変わり、沿道は緑が増え、涼しく。むしろ寒いくらいに。ここから上りになります。府道110号を北上。上に新名神を仰ぎながら、それほどな勾配の道をいきます。一度開けると、棚田とかがあって、すごくいいところ!ここって大阪?府道43号になり、忍頂寺。ひたすら43号。途中、ワイディングロードを挟み、亀岡市に進入。ここは峠となっていて、ここからは下り。東別院町栢原(かいばら)からは亀岡までひたすら下り。本当に緑が多いなあ。


少しコンビニ休憩の後、

亀岡駅 10:15 時刻表 駅スタンプ

元は亀山だったけど、三重県の亀山とややこしいので亀岡になったという経緯を持ちます。なので、駅前の城は亀山城になっています。新しい駅舎の横には、これまた新しくできたサンガスタジアムがありました。一方、駅前の建物はそうでもなく、地方都市の様相。和歌山の田辺を思い出します。スタジアムはないけど。

時刻表は嵯峨野線の路線のもののみ。奈良線や湖西線同様、各駅の時刻表は無いようです。残念。駅スタンプは保津峡がデザインされていました。帰りはここを輪行で通過するのだろう。


教えてもらって、亀岡市内のコッペパン屋さんに立ち寄り、お腹を満たしました。頼んだのは亀岡牛のメンチカツや、美山牛乳のクリームサンド。店舗がとてもおしゃれで、パンもとても美味しい。もっと食べられる。亀岡はまだまだ田舎ではありません。


さて、国道9号線に入ります。なかなかの交通量で難儀しましたので、今度は県道かなんかで回避した方が良かったかもしれません。とはいえ、沿道に何駅かあるのは見逃せません。


八木駅 11:15 駅スタンプ

なぜか知りませんが、普通にきれいで新しい駅です。奈良線と同じく、改装が進められているのか?窓口がちょうど10分前に閉まっていたので、インターホンで頼んだところ、なんと駅員の方に出ていただけ、スタンプを押せました。ありがたい。ちなみに、駅員さんは委託会社の人でした。


亀岡盆地なので、右も左も、そして前も後ろも山です。地味ーにさっきから向かい風気味なのが気になるところですが、淡々と進みます。


園部駅 11:45 駅スタンプ

園部は南丹市の中心地、また嵯峨野線の終点で、山陰線の運行上の拠点駅なのですが、思ったよりもずっと田舎の様相。駅前はきれいだけど、駅舎はそうでもなくて、建物が少ないからか、向こうには高速道路がはっきりと見えます。駅前までは、引かれたばかりであろう自転車ラインがありました。一応ここまでは大阪近郊区間となっていて、通勤圏の限界と言われています。ここから京都までは40分前後、大阪までは90分ほど。

ここからは補給が本当に出来なさそうなので、水分などを購入して備えます。少し国道を進むと、園部の市街地。ここは地方都市の感じはありました。

園部本町で右折し、いよいよここから、美山まで!ここまでは助走に過ぎないのです!(ちょっと言い過ぎ)府道19号をひたすら進みます。

と、こんなことを思っていると、雨が降ってきたので、近くのファミリーマートで雨宿り。よく考えたら今日はずっと曇りで、暑さからは逃れられてきた。そして、後から考えると、ここがラストコンビニだった。


10分くらいで雨は止み、再スタート。この先も少しぱらついたが、気にせず進みました。桂川の蛇行に沿って行くと、日吉ダムが放流中とのこと。通りで水が濁っているわけです。道の駅はスルーして先に進みます。


トンネルをくぐると、山と山の間の川沿いに集落が続く、日本の原風景が広がっていました。田園風景が続くと、こんなにも素晴らしいのか!

とりあえず神楽坂トンネルまではこの景色とお付き合いします。

なんでこんな時に風が向かい風なんだろうか!やっぱり風は大事です。意外だと思ったのが、交通量。こんな天気にもかかわらず、断続的に車やバイクが通り、静かな集落とはなっていませんでした。たしかに美山は今や観光地になっていますからね。逆に、自転車の集団はほとんど見かけませんでした。

ずっと走りっぱなしなので、適当なところで休憩。ここでかやぶきの里までは20キロほどを残すのみ。すでにいくつか茅葺きの家が並び出し、ここですごいのが、ほとんどが現役で活躍しているということ。


本当に坂がない道。この辺りは道がフラットなことが多いようです。意外な感じ。

下佐々江までやってきました。神楽坂トンネルまでの登りがここから始まります。と言っても、ゆっくり登ってトンネルまでは5分もかかりません。ゆるゆる。トンネル内は下り基調だったので、帰りは歩道を行くことにした方が良さそうです。


なんとなくアップダウンがあり、ヤマザキショップを発見。ここで一旦買い物とかは安定してできそう。今回はパス。

美山中心部への分岐を直進し、左に見えてくるのは由良川。のどかだ。おそらく先程のトンネルで分水嶺を越えたのだろう。


そうこうしている間に、国道に合流。国道162号のようだ。京都から小浜までを結ぶなかなか重要そうな道路。とはいえ、交通量はそこそこ。間もなく、道の駅美山ふれあい広場に到着。13:45

ここまでたいした目印がなくて、走りっぱなしだったので休憩できて良かった!色々とお店があったので見物。鹿肉のメンチカツが売っていたので購入。いやー、うまい。体にしみるやつです。また、直売所では、バック美山牛乳、牛乳プリン、ソフトクリームなどを売っていました。寒かったのでソフトクリームは買いませんでしたが、牛乳、プリン、どちらもうまい!自転車の旅で牛乳を飲んだのは多分初めて。友人はソフトクリームを購入(!)震えながら食べてました。

道の駅にいた人は、山間部にしては多かったですが、ベンチなども多く、かなり休憩できました。40分くらい滞在。サイクルラックも少なからずあったのが○。さて、そろそろ目的地へと向かうことにします。


距離も残すところわずかなので、休憩したこともあり足が回ります。そして!

美山かやぶきの里 14:50

大阪市内からここまでおよそ100kmほど。山々にへばりつくように、茅葺きの家々が立ち並ぶ光景は、類を見ません。また、美山も白川郷同様、豪雪地帯ですが、やはり景色も似てくるものです。違うのは、アクセスの良さと観光客の数です。サイクルラックに自転車を停め、いざ、集落へ。久しぶりに見る茅葺きに、思わず声が漏れます。一度はこんな家に住んでみたいものです。この集落の茅葺き住宅にも、やはりふつうに住人がおり、洗濯物を干していたり、家の中から子供の声が聞こえてきたり。昔は逆にこんなところばかりだったのか。普通に住んでいるわけだから、こんなにも観光客とかに見られて平気なのでしょうか?今日は人の数はまばらで、普段の観光地としての美山を見ることはできませんでしたが、こちらの方が落ち着けていい。


苔むした茅葺き。なく鳥の声。いいなあ。

都会の人は田舎に憧れる。田舎の人は都会に憧れる。この違和感がやっぱり頭の中に浮かびます。


しばらく進むと、八幡神社へ。舞台があるのが印象的でした。穏やかな気持ちで参拝できました。

その時でした。急に太陽の日差しが降り注いで来たのです!ぱあっと照らされた集落と田園風景は、格別でした。緑が次々に映えて、生き生きとし始めました!この時、美山はいいところだなあ、と確信しました。こんな奇跡をありがとう!


1時間くらい滞在して、引き返すことにしました。16:15 美山かやぶきの里 発

行きは実は若干、地味ーに登り基調だったので、帰りはやはりスピードが出ます。集落と田園風景を横目に、快走。気持ちがいい。篠山もたしかこんな感じだった。


30km/hくらいで走っていると、何故か35km/hまで上がっている、それくらい順調。一つ言いたいのは、なぜか帰りも向かい風。行きも向かい風だったよね!?


16:25道の駅

17:15日吉ダム

順調。ここにきて、走っていて最も楽しいポイントになった。道もいいので、いい感じ。


17:45園部駅 ゴール

そのままの勢いで、ゴールの園部駅に到着。

わずか、里から90分でした。ここで輪行の準備。友人は初の輪行でしたが、問題なく収納でき、乗車できました。駅前からはJRバスが発着。乗客もそれなりにいて、やっぱり園部はそれほど田舎ではないかもと思い出し始めました。それを確信したのが、乗車後。結構車内の席が埋まっていて、ぎりぎり座れたという感じでした。なんか意外だったなあ。園部は京都方面は本数もちょうどいいくらいなので、輪行に焦ることもないと思います。逆に、これより先、特に胡麻から先は、、、。


やっぱり電車は早いねえ!

輪行初体験の友人が自分とおんなじことを言ってました。実を言うと、毎回毎回思うことになるんだけどね!

亀岡を過ぎ、保津峡のあたりの景色はやっぱりすごい。高所恐怖症の人が見たら焦るくらいの迫力はあります。その上で、旧線のトロッコ列車はあんなところを走っていて、昔はああだったのか、と思うと、観光列車としてはなく、普通の営業列車として乗ってみたかったなと思う次第です。これは兵庫の武田尾でも同じことを思います。

あっという間に京都。山陰線ホームからの動線は長いのでいつも難儀しますが、とりあえず移動して、新快速で大阪まで向かいました。


園部から大阪まで1時間半弱。あっという間に大阪に到着です。やっぱり都会だ。大都会だ。久しぶりの都会に動揺を隠しきれません。輪行あるある。

その後は、各自解散して、帰宅しました。


美山サイクリングはとても良かったです。

ツーリングスポットとして人気が高い理由がよくわかりました。今回は休日でしたが、天候もあって人はまばらでしたが、その方が自然そのものを堪能できた気がして、良かったです。特に、急に日差しが出てきた場面は感動的でした。


今回で積算距離6,000kmを突破。この前のアワイチで5,000kmだったので、だんだんと更新ペースが上がってきている、、、。なぜか恐ろしく感じるのは私だけ?でも他の人はおそらくもっと走ってるのかなあ?


というわけで、次はどこに行こうかな?