Thunderbird 自転車旅行記

個人的なサイクリング旅の備忘録 サイクリングをしながら鉄道も楽しむ旅へ。よく駅に寄りながら線路沿いをサイクリングしています。現在、サイクリングと並行して駅のスタンプを収集中です。

夏の琵琶湖を走り抜けて大阪→敦賀自転車旅

サイクリング予定の日の風向きは南西の風が強めに吹く予報でした。


つまり琵琶湖が呼んでいる!


ということで久しぶりに琵琶湖方面へと向かうことにしました。今回は今津、マキノ方面の湖西を抜けて最終的には敦賀を目指します。


本当は金沢をリベンジしたかったのですが、つい最近の大雨で敦賀から先のしおかぜラインが通行止めになってしまっていたのでなくなく断念。

先に知っておいてよかったともいえます。これで敦賀出てから初めて知ったらかなりつらい。


直近でいうと2年半ぶりということで、淀川の道とか結構あやふやでしたが結局は川沿い、湖沿いのコースなので心配はないだろうということで当日を迎えました。



当日の天気はくもり、気温は30℃くらいでこの時期にしては涼しめでした。(最初は)


まずはいつもの淀川、そして宇治川、山科を抜けて逢坂峠を越えて浜大津へ。


風が味方してくれているので淀川が異常に走りやすい。ここまで走りやすいのははじめて。

淀川を走ったことがある人ならわかるかもしれませんが、行き向かい風で帰りは追い風だろうと思ったら、なぜか向かい風で泣きそうになることがあります。

淀川と風は切っても切れない関係にあります。


八幡から先、宇治川の左岸を行き、国道1号線をアンダーパスする道路を通るのがポイント。

昔はこの道の存在を知らず、1号線を横切るという荒技で乗り切っていたのですが、もう心配ありません。


内環状線を抜けて、山科からは登り。

峠までのアプローチ路がとても悩ましいところですが、個人的にはまずは山科駅前から旧東海道を行き、その後京津線をくぐり、京津線の北側の道路を行けるところまで行くとややこしいところは抜け切っているのであとは登るだけです。


逢坂峠はいつも大渋滞してるので注意しながら。

この前高野山に登ってから坂の感覚はだいぶおかしくなって、この峠がずっと楽に見えました。


敦賀方面なら、国道367号(鯖街道)のルートもあり、そっちも一度行ってみたいところではあります。安曇川沿いで涼しそう。


浜大津に到着してひと段落。懐かしの地です。

すると、急に日差しが出てきて一気に暑くなってきました。予想外のことだったので、まじか、としかいえません。それはともかく先を行きます。


大津から先は国道161号線の旧道である県道558号を北上します。


浜大津からはリバーシブルレーンという珍しい道路設備があって、中央車線が一定でなく時間帯で変化するという道路です。確かに、右折レーンとかは設置されていません。ただ、一歩間違えると正面衝突の危険があるので車の方はちょっとひやひやしそうです。


このレーンはすぐ終わるのですが、その先は片側1車線の道路で路肩も狭く、交通量が多くて渋滞しています。

ビワイチの自転車レーンも反時計回りしかないので自転車はかなり走りにくい。


堅田、そして小野を過ぎるとようやく交通量もマシになって走りやすくなりました。

本格的に比良の山々が迫って来るようになります。


湖西線の高架をくぐるところに自転車専用道の入り口があるので行きたい時は見逃し注意。時計回り方向には例によって案内はない。

このまま真っ直ぐいってしまっても景色はいいので好みです。


ここまで走りにくかった分一気に走りやすくなって気分も上がってきました。比良山地のきれいな景色を左手に、広大な琵琶湖を右手に快走!


山と田んぼの組み合わせは抜群にきれい!

のどかさに心がいやされます。


さて、自転車道は終わって国道へ戻ります。おなじみの赤い舗装の区間です。

冬場に行った時はもう過酷すぎて心が折れそうになっていましたが、今日はがんがん進むので拍子抜けしました。まもなく高島市に入ります。


白鬚神社のところはちょっと危険なので特に立ち止まらず素早く通り抜けます。

行ってみるとわかるのですが、湖上の鳥居のスポットへ行くには非常に交通量の多い国道を横断しなければならず、歩道橋はおろか横断歩道すらないので非常に危険なことになっています。実際、死亡事故が起こってしまっており、対策に赤い舗装がされているようですがほとんど効果がないようでした。

ここまでに見える橋脚の工事はこの区間をバイパスするルートの工事をしているもので、完成にはまだ時間がかかりそうです。とにかく注意が必要な区間です。

また、国道161号は正面衝突事故が多い道路として知られています。自転車で通るのは一部ですが、他の湖西道路などは景色が単調なためかそのような事故が多い、というのは知っておいた方がいいかもしれません。


ふたたび県道558号に入ります。間違ってもバイパスに突っ込んで行ってはいけません。


印象的なのが、舗装が赤っぽくなっていることです。冬場、道の雪をとかすために水をまく消雪パイプのさびによるものだそうです。雪国ならではの風景です。たしかに、信号のいくつかは縦型の信号機になっていました。冬場は結構積もるということなんでしょう。


しばらく単調な道です。笑

事故が起こるのもわかるような。


高島市はマキノ、今津、朽木、安曇川、新旭、高島が合併してできたのでかなり範囲が広く、滋賀県内最大の面積です。今でもなんとなく町の区切りがあるような感じがします。

市役所は新旭にあるのですが、その他の公共機関は今津に集約されています。


さて、今津の街に到着しました。

近江ちゃんぽんの店、ちゃんぽん亭に立ち寄ったのですが、身に染み渡るうまさでした!ダシの効いたちゃんぽんはまさに最高。こんなにうまいちゃんぽんははじめてでした。たぶん自転車でここまできたからより美味しく感じたのでしょう。


そして、近江今津駅に到着しました。

懐かしの近江今津。なぜか行きたくなる駅。

なんでだろう。



ここで気温が一気に上がってきて、日差しが出てきました。暑い!!

コンビニで給水して再出発します。


琵琶湖沿いの松林の中を行きます。琵琶湖一周の中でもかなり好きな区間。そりゃみんな別荘建てたくなるよね。


マキノから見る琵琶湖は別格の美しさです。

暑いから今すぐ琵琶湖に飛び込みたい!


いよいよ最後の難関、追坂峠です。

前回行った時はもう坂が長すぎて心が折れに折れて、という感じでした。しかし1度登ると感覚が変わってくるというのはよくある話で、今回は前よりもあっさりと上り切ってしまいました。高野山のせいで(おかげで)(以下略)。


下りは線形がいいのでとても楽しい!

あっという間に敦賀に到着しました。


前から行ってみたかったカツ丼の店、ヨーロッパ軒へ。

出てきたのは「カツ!」って感じの見た目のカツ丼。野菜は一切ないソースカツ丼で、薄めのカツが3枚も!

食べてみると……!これがうまい!カツ自体にしっかりと味はついているのですが、後づけのソースのつけ具合が抜群。ご飯のタレのつき具合もベスト。辛すぎず、薄すぎず。さすがはプロの味です。

今日はご飯が美味しくて最高でした。



帰りは敦賀駅から輪行。

毎回来るたびに変わっている駅だと個人的に思ってるのですが、今回もやっぱり変わっていました。

新しくできる北陸新幹線の駅ができていたのですが、とにかくバカでかい。壁みたいな?笑


新幹線ができたら、サンダーバードの区間が短縮されて金沢方面は不便になってしまうみたいなので悲しいですが、将来的には大阪まで来てくれると思うのでそれを待ちましょう。

それまでにサンダーバード全区間乗っておきたいところ……!


北陸線が人身事故で止まっていて1時間以上敦賀から動けませんでしたが、旅の満足感に浸っていたのであまり気になりませんでした。

帰りはサンダーバードで!


距離は大阪ー敦賀で150kmくらい。ちょうどいい距離。帰りの電車の中ですでにもう一回行きたくなってきた。


<終わり>