札幌→大阪1500km 18切符の旅 後編
3日目
この日は鼠ヶ関から始まります。まだギリギリ山形県です。が、今日で大阪まで帰ってしまいます。移動距離がこの日だけすごい。
民宿の方が朝ごはんのおにぎり弁当を作ってくださっており、感謝です!
さっそく出発します。
せっかくなので鼠ヶ関を少しだけぶらぶら。
灯台の方へ向かうと、日本海が一面に広がっており、荒波が堤防にものすごい音を立てながら打ち付けていました。あまりの波に、灯台の方へはいけませんでした。
小さな町ですが雰囲気最高の鼠ヶ関です。
さて、列車に乗り込みます。
6:46 普通新津行き 820D
鼠ヶ関始発の列車です。駅は無人なので運転士の方にサインしてもらい、今日の分の18きっぷを使い始めます。
昨日見れなかった日本海の海の絶景が一面に広がります!笹川流れという名所らしい。
これは線路引くの大変だったろうな。
いつのまにか学生さんたちが増えてきました。
みんなこの海の絶景は見てませんでした。あるのが当たり前すぎて、ってうらやましい。
都会の学生が地方の学生を見るとなぜか元気がもらえます笑
かなり海沿いの区間が長くて満喫できます。
村上で学生さんたちが一斉に降りていきました。
ホームに鮭?が干されていました。
しばらくは田園地帯をひた走ります。
阿賀野川を渡ると、新津に到着。
鉄道の街、として有名だそうです。全然来るまでは聞いたこともなかった。鉄道博物館がそばにあるのですが、朝早いので見れず。
新津で羽越線が終わり、信越線へ入っていきます。
9:15 普通長岡行き 432M
普通に行程を考えたら新潟駅も寄れるのかなと勝手に思っていましたが、実はそうでもない。逆にダイヤ的には新潟駅を経由しないほうが便利なことが多いみたいです。あくまで通り抜けるなら、の話です。
M、ということはここからは電車に乗って行くことになります。でもここまで乗ってきた列車は電気気動車だったので正直全然変わった感はなし。
山に沿うように進んでいきます。
気づけば長岡に到着していました。
長岡では40分あまり接続時間があったので水などを購入。仙台以来の大きな街だったかも。
全く新潟には縁がないので土地勘ゼロでしたが、今回の訪問でなんとなく把握。
長岡から上越新幹線や上越線方面に向かえるのか。
10:56 普通直江津行き 1332M
信濃川を渡って久しぶりの山岳区間になります。
なんとまだ残雪が結構残っていました。
一気に雪国へ連れて行かれたようで、あまりの景色の変化に一同衝撃。
山を降りて行くと、雪もすっかりなくなっていきました。そして、柏崎に到着。奥にはきれいに冠雪した山々がそびえたっていました。おそらく米山と思います。天気も晴れてきた!
柏崎からは海沿いの区間です。
ここもなかなか景色が良くて印象に残っています。
天気が良かったので抜群にきれい。
とくに青海川という駅が一番眺めが良さそうな駅でした。駅の前はもう海!
後で調べるとやはり人気な駅のようでした。納得。
そして、直江津に到着しました。
さて、18切符の難関、北陸の玄関口までやってきました。
直江津から金沢までは第三セクターの路線なので18切符は使えず、切符を追加で購入しないとダメな区間。プラス2000円で北陸新幹線に乗ると2時間弱早く到着して、金沢に立ち寄れる。
ここは悩みましたが、新幹線で一気に抜けてしまうことにしました。
まずはこちらも第三セクターのえちごトキめき鉄道で上越妙高まで。
13:33 普通妙高高原行き
そして上越妙高から新幹線です。
その前に上越妙高の駅で駅弁を購入。
さけめしという、直江津の駅弁がここでも買えるようだったのであらかじめ長岡あたりで予約しておきました。
ホームからは雄大な山々がまだ雪をかぶっているのが見えました。さっきからずっと眺めがいいところばかり。
14:16 はくたか563号金沢行き
車内でさけめし弁当をいただきます。
鮭の身といくらでご飯が一気に進みます!ご飯が止まらんやつです。あっという間に完食。
弁当容器がしっかりしてるので洗えば再利用できそうです。
トンネルを抜ければ糸魚川。
新幹線は高架の上なので実は車窓から海が見えます。遠目から見る景色もいい感じ。
またトンネルを抜ければ、黒部川のデルタ地帯。
海側を見ると遠くに山の影が。どうやら能登半島のようです。
富山県は今までで一番早く通り過ぎることになりました。新幹線の車窓が高いところからの眺めなので爽快で、乗って良かったと思いました。
あっという間に金沢に到着しました。
ここで金沢観光の予定でしたが、K氏が好きな人に想いを伝えるラインを送ることになり、駅近くの公園で送るか、送るまいか迷いに迷っている間に電車の時間になってしまいました笑
結局送ることに。これはこれでいい。
金沢で特攻するのだ!!
駅に戻り、いろいろお土産物などを購入。加賀棒茶が個人的におすすめ。結構混雑が激しくて買うのに時間がかかりました。駅のみどりの窓口もかなりの混雑度合いでした。
これは早めに電車に乗っておいたほうが良さそうだ、ということで早めに電車に乗り込みました。
案の定、やや混雑。ギリギリ席に座ることができたくらいで、発車時間近くは立ち客もかなり多かった印象でした。おそらくこの旅イチの混雑でした。
さて、大阪までの旅も終わりが見えてきました。
16:41 普通敦賀行き 354M
夕暮れの車窓はひと味違います。
夕日に映える冠雪した白山。
夕日に照らされる新しい北陸新幹線。
流れるように動く列車の影。
伝わるか分かりませんが、水田の稲の間の縦長い水面が光を反射して、白いラインが次々にやってくる景色が好きでした。わかってほしい。
来年には北陸新幹線が敦賀まで延伸して北陸線が米原〜敦賀のみになる予定です。昔は直江津まで北陸線だったことを考えるとずいぶんと短くなります。
なにより18切符がさらに使えなくなってしまうことになります。特例かなにかができない限り、日本海ルートの18切符旅は出費が多くなりそうで、このルートで行く人も減りそうです。
いっそのこと直江津から敦賀まで新幹線でワープしてしまえばだいぶ時間も短縮されて寄り道とかがしやすくなりそう。
正直関西の人としてはサンダーバード短縮で直通列車が無くなるのは痛い。動向が気になります。
電車は淡々と進み、福井に到着。
乗っている電車はそのまま敦賀まで直通するので乗り続けます。だいぶ混雑も緩やかです。
もう外は夜になって何も見えなくなりました。今日は1日中電車に乗りっぱなし。乗り鉄には天国。
北陸トンネルを抜ければ、敦賀に到着します。
いよいよ敦賀です。帰ってきた感があります。しかしまだ終わりではありませんよ!
19:19 普通京都行き 1831M
見慣れた223系の列車に乗り込みます。やっぱりなんか落ち着く。行き先は京都。いよいよ近づいてきた。
敦賀からは山越えで滋賀県に突入!
夜なので見えるはずの琵琶湖も全く見えない。
金沢で買っておいた鯖寿司をいただきながら、この旅は魚ばかりだったな、なんて贅沢な思いになるほど美味しいお魚をたくさんいただいてきたことを思い出しました。美味しく頂きました。
聞きなじみのある駅名が続きます。自転車ですら行ったことのあるところなので景色が分からなくてもだいたい想像がつきます。懐かしささえ感じます。
なぜか顔が緩んでしまいます。それはK氏も同じくでした。
「おれらやってもうたな」
できないと思っていた札幌→大阪旅。
壮大すぎてやっぱり心配でした。
でも、実際やってみたらやれるやん!
そのうれしさやここまでの旅の思い出がよみがえってきたのでした。
大津京から一山越えて山科。
山科からもう一山越えて、鴨川を渡ります。
そしてついに京都に到着しました!
とにかく感じた安心感。やっぱり地元は関西なんだなあということをひしひしと感じます。
K氏とはここでお別れ。
でもなんとなく名残惜しくて京都駅でしゃべっていました。3日間ずっと一緒だったので別れるのはさみしい。
よく見ると氏の北海道のお土産の紙袋は持ち手がちぎれてボロボロ。ずっと手持ちで持ってきていたのでした。ともにずっとやってきたので愛着さえわいてきたようでした。
夜も遅いので帰らなければなりません。
一緒に来れて良かった。ありがとう!!
私は大阪まで、そして家まで。最後まで電車旅を続けます。
21:49 新快速網干行き 3539M
ここまでの軌跡を思い返そうにもいろいろありすぎて、何から思い返せば良いかわからないくらいたくさんの思い出がありました。
そんなことを考えているうち、もう大阪に到着しました。あっという間でした。
これにて札幌→大阪18切符の旅は終わりを迎えました。無事、大阪まで帰ってくることができました!!
ここまで読んでいただき、お疲れ様でした。
かかった費用など
交通費:
18切符2日分 2410円×2
JR乗車券 札幌→苫小牧 1680円
太平洋フェリー 苫小牧→仙台 9000円
東北新幹線 仙台→古川 1650円
えちごトキめき鉄道 直江津→上越妙高 340円
北陸新幹線 上越妙高→金沢 5720円
計23210円
ルート:
札幌→苫小牧→(フェリー泊)→仙台→古川→新庄→酒田→鼠ヶ関(泊)→新津→長岡→直江津→上越妙高→金沢→敦賀→京都→大阪
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