大回り乗車の旅 2.谷川編
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2回目となる大回り乗車の旅。今回の目的地は谷川です。
谷川には行ったことがありそうでありません。城崎温泉まで行った時の国道176号は谷川を通らないのです。地図を見ると、回避したように道路と鉄道があります。おそらく山越えの関係で土地がなかったのでしょう。
谷川に行こうと思えば、主に加古川線と福知山線を使う必要があり、従って切符は大阪で買うとJR宝塚線の塚口まで買わなければなりません。よって、尼崎から旅をスタートしました。
まずはJR神戸線の新快速。
最近なぜかよく乗るのでスピード感になんとなく慣れてきました。いつも自転車で姫路方面に行く時に使っている国道2号線ですが、電車からはあまり見えません。見えたとしても、西宮のあたりと明石海峡大橋の前後あたりくらいです。意外と少ない。
その分前の景色を見ようと思っていたのですが、さすがは新快速。大人気でした。子供から大人までこぞって前に来て、よく見るとそこだけ混雑している、、、。その気持ちはよくわかります。あのスピードは見ていて楽しいものです。結果的に見るのを諦めました。
個人的に好きな景色は神戸ー明石間です。電車なら一瞬で終わってしまいますが、それでも海沿いの景色やその上にかかる立派な明石海峡大橋は見ものです。高台から見ることができるので。線路が立体交差する。一瞬で大橋をくぐっていく。そんなところも見ていて楽しいです。
さて、電車はあっという間に加古川に着きます。自転車より断然早い。まあ当たり前か。
加古川線に乗り換えです。
本格的に時刻表収集した時に来たので収集せず、直接ホームに、、、!?
初めての中間改札。
初めて見ましたが、駅員さんに大回りだと話せばすぐに分かっていただけました。
ここでいろいろな不正などを防いでいるのでしょうか。加古川線は無人駅がほとんどですから。
さて、次は加古川線です。
電車は西脇市までなので、とりあえずそこまで。車両は103系。青いロングシートが懐かしい。大和路線では今でもありますが。
本数的にローカル線っぽいですが、その割には利用者が多いです。もちろん学生利用もありました。そして、景色もしばらくは街中を抜けていく感じです。
人が多かったので座れず、ただ景色を眺めた感じになりました。
厄神を過ぎると加古川を渡り、なんとなくローカル感が出てきます。とはいえ、まだまだ住宅があります。
しばらくして、粟生(あお)に到着。
こんなところに3路線も集まっているのか!と思ってしまいました。隣のホームには北条鉄道、そしてもう一方には神戸電鉄のホームがありました。赤字路線が集まっているのか、、、。
電車はすぐに出てしまうので駅を十分には見られませんでしたが、きっと歴史ある駅なんだろうなとは思いました。(本当にそうでした。)
しばらくのどかな風景が続きます。車窓には田んぼが広がり、見通しが良い。かと思えば林の中に入って行ったり。加古川なので、サイクリングロードなんかがあったりするのかなと思いながら車窓を見ていました。
どうやらサイクリングロードは加古川の下流にあって、日岡以北はないようです。
電車は終点、西脇市駅に到着。
予想通り、大半の人は降りていきました。ここで谷川行きに乗り換えることになります。時刻表は加古川線の蛇腹でした。
跨線橋からの景色が個人的に良かったなと思いました。鉄道の線路群に迫ってくる山の感じ。時間の流れが遅く感じるような、そんな景色でした。
乗り換え先の電車は谷川行き。125系です。車両の快適さが何故かここで上がることになっています。クロスシートで、阪和線の223・225系と同じく、1列の座席があり、そして座席が赤色なのが特徴的です。ここでは接続が良かったので動きも素早く。
沿線としてはローカル色が出てくるのですが、何しろ車両が新しいのでそこまで雰囲気はありません。
この辺りから、30km/h運転が本格的に始まります。運転士さんは焦ったいのかもしれません。ひたすら速度制限解除標識までゆっくりですから。また、電車と並行する道路を走る車に抜かれていくわけですので。
個人的にはこのスピードが好きなんですが。
自転車からすると30km/hは早い方に入るのかなと思っていますが、電車から見るとすごく遅く見えます。
日本へそ公園というのがあるそうですが、草が生えていてよく見えず。そのまま林の中を進んでいきます。
そして電車は終点、谷川につきます。雰囲気としては、「日本のふるさと」といった感じがしました。一軒家がぽつぽつとあって、周りには田んぼが広がっている。山が差し迫ってきていて、そこからはひぐらしのなく声が聞こえてくる。もちろん空気もきれい。ここは個人的にかなり良かったなあと感じました。もちろん今回のハイライト。
乗っていた電車は折り返しの西脇市行きとなりました。乗り降りする人が片手ほどなのでローカル感が増します。
ここで少しだけ駅の周りを見ることにします。駅舎は茶色の瓦が使われた平屋で、駅看板は木に手書きで書かれています。右には謎の恐竜の像と、福知山線複線化運動の看板がありました。正面にはこれまた福知山線複線化運動の看板がありました。駅近くには建物が多くあるようで、少しだけ活気が、、、全部閉まっていて分からず。この辺りは店が閉まるのが早いのかな?着いたのが18時くらいだったので仕方がありません。コンビニは見えません。時刻表はポスター版で、また、福知山線と加古川線の蛇腹が置いてありました。
ひぐらしの声を久しぶりに聞きました。週に一回は聞きたい。心が安らぎます。
構内に人はまばらで、ちょっとリラックス。これが休日の昼だとすごいんだろうな。
谷川駅は2面3線でホームは跨線橋で結ばれています。左右の見通しは悪く、直線上に駅はありません。これがまたいい。
加古川線と福知山線の接続があまりにも悪いおかげで十分に探索できました。
駅には簡易の自動放送があり、2駅前から電車の接近を案内します。まずきたのは、福知山方面の特急こうのとり。運転停車のためでした。待避するのは、同じく宝塚方面の特急こうのとり。1線スルーなので思っていたよりも速く通過していきます。
その後、目当ての丹波路快速がやってきました。谷川駅には40分ほど滞在。ひぐらしが惜しい。
車両は223系で、見慣れた感じ。車内の電光ディスプレイが似合わない。
下滝からは京都の保津峡のようなところを進んでいきます。なかなかの駅間。一度ここを自転車で走ってみたい。この辺りで日没を迎え、そろそろ景色が見えなくなってきました。
地図で見ると、そろそろ城崎温泉の時に走った国道が見えるはずなのですが、全くわかりません。まあ、一回しか走ってないし、走ったのも少し前だから、、、。
程なくして、篠山口に着きます。やっと見覚えのある景色。複線が始まって、すれ違う電車が出てきます。
夜になり、視界がゼロなので諦めて席に座ります。ここから大阪までは席から立つ必要は、、、これがあるんだった。塚口で降りなければなりません。尼崎で出発したから。しかしまだまだ先なので焦らずのんびりと。
新三田からは本格的に住宅が見え出し、乗る人も少しは増えますが、立つ人はいないくらいです。
いくつかのトンネルを抜けて、宝塚、そしてゴールの塚口に着きました。ここはケチらずに伊丹で降りた方が良かったかも。快速停車駅の方が何かと楽なので。まあ、いいや。
そして、旅も大詰め。大阪まで向かいます。
淀川を渡る時に見える大阪のビル群。改めて見ると煌びやかで美しい。天然の美しさ。人工の美しさ。どちらもいい。
個人的には天然の方が、リラックスという観点からしていいなと思っています。
寝過ごしそうになりましたが、無事に大阪まで辿り着くことが出来ました!
運賃は尼崎ー(略)ー塚口で150円。塚口ー大阪間でまさかの240円でした。なんか笑えます。
距離は尼崎ー(略)ー塚口で183.5km、塚口ー大阪間で10.2km、合わせて193.7kmでした。
1.同様、緑ありの旅で心が休まりました。さて、3.の旅はどうなることやら。
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