Thunderbird 自転車旅行記

個人的なサイクリング旅の備忘録 サイクリングをしながら鉄道も楽しむ旅へ。よく駅に寄りながら線路沿いをサイクリングしています。現在、サイクリングと並行して駅のスタンプを収集中です。

田園地帯を快走! 福知山線・山陰本線沿いで大阪から城崎温泉へ200km越えロングライド!!!

大阪から200キロくらいのところ、、、。


、、、城崎温泉!


というわけで城崎温泉まで行ってきました。
(今考えると理由が軽すぎる)


と、いうのは半分うそで、実は本当の理由があります。(後述)


安全のために全て線路沿いを走りました。つまり今回の場合は福知山線と山陰線です。


 [記録]
野田阪神 6:45に出発
ここから2号線を武庫川まで。そして、武庫川沿いを北上します。

このルートが一番シンプルで、個人的に覚えやすく馴染みがあります。
 

宝塚からは176号をひたすら走ります。
ひたすら。


この辺りは峠になっているのですが、バイパスができているのでそちらを通って楽をさせてもらいます。

勾配はあるものの押していくようなレベルではないと思います。車は多いですが、朝方なのでそこまででした。


「赤坂峠」という交差点がおそらく最高点で、そこからはしばらく楽しいダウンヒル。右手に中国自動車道が見えます。


しばらくして、三田市に入ります。そして、だんだんと緑が増えてきます。
ここで三田駅、新三田駅に寄って時刻表を収集。


新三田駅 8:25着 少し休憩


新三田駅は表と裏で本数が圧倒的に違う。つまり、ここから福知山寄りは段々と田舎の中を走ってゆかなければならなくなってくるのだろうか。


本当にその通りでした。


少しアップダウンがあって、その後丹波の田んぼの間を走り抜けてゆく。追い風ということもあり、田んぼの間を40km/hで駆け抜ける。最高に気持ちがいい。


篠山口駅 9:45着 ここで時刻表を収集。ポスター版でした。


篠山口ってこんなにのどかなところにあるんだという感想を持ちました。というのも、市の中心からは離れているからだと思います。正直ここから大阪まで快速で1本で行けるというのはうらやましいと思います。


ここからもまだまだ田んぼの間を抜けます。


柏原駅 10:35着 時刻表収集 ここもポスター版のものがありました。


柏原はいろいろな同字の駅がありますが、これで柏原はコンプリート。

久しぶりの街中という感じでした。駅舎が木製で風情があります。


たまにあるアップダウンがきついのですが、そのお返しが必ずあるというのはうれしい。

福知山までは思っていたよりも時間がかかりました。


福知山駅 12:20 着 時刻表収集。路線時刻表のオンパレードで1つ1つが長い。福知山駅自体のものはありませんでした。


それにしても、なかなかの都会。ここでラーメン店に立ち寄りました。食べログで1位になっているところにいったので、味はとても良かったです。ただ欠点があるとすれば、待ち時間で残り時間がかなり削られてしまったということでした。


福知山市内を出たのは14:00近かったかもしれない。最終のこうのとり号の城崎温泉発は18:53なので、かなりまずい。間に合わないかもしれない。


福知山からは9号線を走ります。
ここで、まさかの向かい風!しかもかなり強い。20km/hでないほどだった。
絶望。
せっかくここまできて城崎温泉に入らないのか!?


下夜久野駅 14:30   あまりのキツさにここで休憩。心の中は焦りでいっぱいでした。


兵庫県朝来市に入り、和田山駅着 15:31。
時刻表収集。
ここの福知山ー和田山間が一番キツかったと記憶しています。
ちなみに、こうのとり号はこの区間を30分かけて走り抜けます。というのもこの辺りは制限速度がかなり低いからです。


最終電車のタイムリミットが刻一刻と迫ってきた。城崎温泉には18:00には着きたい。心臓がただでさえ大きく拍動しているのに、緊張感でさらに大きくなる。


円山川に当たってからは川沿いを進む。豊岡の辺りでは猛烈な雨に打たれ、車には思いっきり水をかけられた。服一式はビショビショ。さらに、向かい風が追い打ちをかける。川沿いの向かい風は修行。豊岡駅の時刻表も諦めざるを得ませんでした。

こうなってくるとやけくそになる。もう、何も頭で考えられない。とにかくペダルを回す。


いつのまにか30km/hに達していた。向かい風なのに。


ここで奇跡が起こります。
城崎温泉のほんの手前で急に雨が止んだのでした!


泣きそうになりました。本当にこんなことがあるのかと。


今津踏切を渡れば、もうそこは城崎温泉。
いやー長かった!!!


城崎温泉駅 着   17:50   時刻表収集

いい駅だなあと感じずにはいられません。温泉街の駅というのはたいていそういうように思ってしまいます。


身に付けていたあらゆるものがびしょびしょだったので、とにかく一の湯へ直行。濡れた服を直し、お風呂に入りました。


ここまで温泉がありがたいと思ったのは初めてかもしれない。


温泉の熱が体に染み渡る。体が濡れて、冷えていたからでした。

今、城崎温泉に入っている人の中で最も温泉を満喫した自信がありました。


なんて言ってる間に、18:25 。
もう帰らなければならない。惜しい!!!


夜の城崎温泉は幻想的でした。

建物の風情と明かり、そして川沿いの柳並木が素晴らしい!

その様子を目に焼き付けて、駅まで急ぐ。


城崎温泉駅で切符を購入し、輪行の準備。

切符の手続きをしてくださっている間、時刻表をリュックサックに収めました。山陰本線のポスター版なんていうのもあって、直すのに一苦労。


さて、輪行の準備です。

序盤の部品解体まではうまく行ったのですが、、、。

あれ?紐が絡まってる!? 


時間がないのにこれはまずい。

やばい、間に合わないかもしれない!!!


残り2分。完璧な収納を諦め、簡易版に頭を切り替える。


やっと準備完成。残り1分あるかないか。

よく考えたら、階段を登らなければならない。ああ、間に合いますように!


ホームと階段を疾走する。自転車持ちなので、格段に遅い。


「ドアが閉まります」
ちょっと待ってーーー!!!


もはや温泉街の余裕はない。ただ、列車に乗り込むのみだ。


なんとか間に合った!
疲れた体に輪行ダッシュはダメだ。福知山の失敗は反省しなければならない。


サンダーチャイムとともに、案内が流れ出す。外はもう真っ暗で景色はない。


「あーー終わったーー!!!」


心の中は充実感で満ちていました。


いいスペースがなかったので、ドア横の手すりにくくり、出来るだけ寄せるようにしました。苦情はありませんでした。

乗っている人は少なく、自由席でしたが人はまばらでした。


濡れた靴がとても気になったので、席下のヒーターと持ってきたタオルで様子を見て、車内では靴下で過ごしました。

結局大阪まで乾かず、、、。


新大阪が終点なので寝ても大丈夫だという安心感があり、意識があまりありませんでした。


大阪の都会感。懐かしいような、城崎温泉までののどかさが惜しいような。


それにしても、かなり充実した旅になりました。

是非ともまた行ってみたいなと思いました。


[その後]
一の湯の効能のおかげだろうか、第一志望の学校に合格できました。
あのライドのおかげだろうか、と今は思います。これが今回のライドの目的です。

一の湯は合格祈願の湯として知られているため、これは!と思って行きました。いやー!良かった!


[自転車に乗る意義]
このように、目的地の価値を自分の中であげることが出来ることだと、個人的に思っています。


あと、交通費の削減。(嘘です)