Thunderbird 自転車旅行記

個人的なサイクリング旅の備忘録 サイクリングをしながら鉄道も楽しむ旅へ。よく駅に寄りながら線路沿いをサイクリングしています。現在、サイクリングと並行して駅のスタンプを収集中です。

極寒の湖西経由で大阪から敦賀へ140kmライド!!!

いつかは金沢まで行ってみたいものだが,今の実力では到底無理だ。


じゃあ,敦賀くらいまで下見しよか、ということで目的地を適当に決め、挑戦。


記録
最初の頃に行った時に1度リタイヤしましたので、そのことも織り交ぜながらです。


2回とも11月ごろに行ったのですが(偶然)、それが知らないうちに裏目に出ます。


今回のスタートは淀川サイクリングロード。
この道は個人的にはあまり好きではなく、というのも等間隔で車止めならぬ自転車止めのようなものがあり、そこではほぼ0km/hまでの減速を強いられます。

ただ,走りやすいのは走りやすい。府道13号という手もあるが、交通量が多い。
今日は風もそこまで強くないので、淀川を使います。


ただ漕ぐ区間が多い敦賀までの道。八幡までノンストップでもそれなりにかかります。
八幡で小休憩。


そして宇治川に乗り換え、六地蔵。
外環状線で北上し、R1に合流。
逢坂峠を越え、大津に入ります。


ここまではよく知っている道。浜大津から
右に行けば、長浜や岐阜に行くことが
できます。


しかし今回は浜大津で左折し、いよいよ未知のゾーンへ。
R161の旧道である滋賀県道558号をメインに進んでいきます。


この道では琵琶湖沿いのみに青いラインが引かれており、今から行く方にはありません。つまり、推奨ルートではないということです。


ただ、推奨ルートが走りやすいかというとまた別問題で、真っ直ぐな道ではないので高速走行には向いていないと思います。


しばらくは市街地を抜けていきます。交通量が多い。


堅田を過ぎると少し収まったり、収まらなかったり。


それにしても風が強い!!!!
そして寒い!!!!
もっと!をつけてもいいかもしれない。
後で調べてみると、この辺りには比良おろしという強風が吹くことで有名だそうです。
確かに、よく冬には湖西線が止まることがありますね。これはこいつのおかげだそうです。そう、こいつ。


全然進まない。20km/hを割り込むこともあった。そして、寒い。なめていたのでたいそうな防寒着もなく、凍えるのみ。


後何キロ、、、?
地図を見た時点で絶望した。


あと、琵琶湖半周は残っている!!!!


こんなペースで敦賀に着くことができるのか?


のろのろと走っていく。たまに琵琶湖を望むことができる。それはそれは励まされる。
湖東と違って、自然中心の琵琶湖に見え、そして高台からのパノラマビューもできる。


さらに、湖西線の電車や貨物列車を見ることもできる。全ての電車が速い。Thunderbird は特に速い。高規格路線ではあるが、それにしてもどうしてこんな強風の中であんな走りができるのか?
文明の利器のすごさを体感できる。
(輪行の時もできる)


途中で、R161と合流する。何故か大渋滞していた。でも、路肩が狭くなった代わりに風除けをすることができた。これはものすごく助かった。希望が見えた。


私もしばらくthunderbird に。


よーーーやく高島市に入る。10:30
大津市は
かなりデカかった。
そういう高島市もかなりデカい。


あまりに寒くて凍えそうだ。
バス停のような建物で休憩した。
風がないだけでずいぶんと違う。不思議ととても暖かく感じる。気温は同じなのに。


さて、、、ここから動きたくない。
寒い、過酷なところに自ら繰り出したくない。
でも、出ないと到着できない。
あああ、、、。


こんなことがあったので、2回目からはなるべくここで休まないようにした。


2回目は代わりに近江高島駅へ。11:00
あまりに風が強かったので。
ここでもThunderbirdが颯爽と高架線を通過していた。それにしても(以下略)。


なぜかサイクリストが多い白髭神社を通過し、ここでボーッとしていると、


なぜかバイパス突入!!!


しかも携帯のバッテリーが危ないのでろくに地図を見ることができず。
高島バイパスを進行。まるで高速道路。日は暮れだし、あたりもよく見えない中で車が超高速で横を通過。
まさに恐怖。
もはや向かい風も寒さも忘れていた。


夜中の走行は危険なので、リタイヤとなった。饗庭(あいば)交差点で右折し、近江今津駅へ。右には湖西線の高架が見える。
せっかくここまで、、、という思いもありつつ。


近くに竹生島への船が止まっており、湖面には偶然、満月が反映されていた。
これはこれで綺麗だった。
そして、今度こそは間違えないぞ!という誓いをし、新快速でらくらく帰阪。



ということで(長)、白髭神社を過ぎた後は
地図を確認しながら滋賀県道558号にしっかりと入り、そこを進むようにしました。
風が強くて何度もやめたくなりましたが、必死で食らいつく。
安曇川を渡り、ついにあの饗庭に到着。
辺りはまだまだ明るい。


そして、近江今津駅着 12:00   時刻表収集
因縁の地にこんなにも早くつくことが
できた。


近江高島駅で休憩したこともあり、すぐに出発。
相変わらず風は強い。


ここからは風車街道を進む。右手には松の並木が並んでいた。


お昼はこの辺りの湖畔で。
誰もいないところでパンを食べていると、目の前から波の音がしっかりと聞こえる。
奥には長浜の街が見える。
琵琶湖の水も綺麗だ。触ってみると、冷たい。夏場はいいかもしれない。
かなり長い間いた。波の音を聞いていると、時間が思っているよりも早く過ぎる。


街道を進んでいくと、のどかな風景が広がってきた。それは、峠が近づいていることを暗示している。目の前には山が近づいてきた。


海津から峠に入る。
そういえば海津大崎には行ったことがない。
ビワイチの絶景スポットなのでぜひ行ってみたいものだが、時間のことがあるので
メタセコイヤの並木と合わせて見に行きたい。


しばらく登ると、なぜか開けたところに出る。なんだ、これで終わり?
想像がつくだろうが、もちろんそうではない。ここからが始まりである。


なかなか坂が長い。そして、勾配もまあまあある。終わりがなかなか現れないのです。
息を切らしとてもしんどい。でも足をつかないようにひたすら頑張る。 
あたりの空気が冷たくなってきた。体が冷えてくる。


もういい加減に、、、
というところで国境という文字が。
峠ではないか!?


元気が出てくる。10km/hだったのが、少しずつ数字が増えていく。


その予想は当たった!
福井県境 着 13:30 


ついに北陸まで足を入れたことになった!


というか、峠まで高島市。
どうもありがとう。


辺りはスキー場のようで、雪のないゲレンデも見えた。
スキー場になるくらいだから、寒い!!!


こんな中をダウンヒルしなければならないのだ!


毎回のことだが、地獄の後には天国がある。
コースがいいので、かなりのスピードが出る。軽く50km/hは出る。


右手には北陸新幹線の工事現場。
金沢までが本当に一瞬になるのだろうか。
あと、並行在来線の問題もある。Thunderbird や湖西線が無くなることも考えられる。残って欲しいところだ。


一瞬で新疋田駅に到着。14:00
時刻表はなかったが、駅の中には沢山の電車の写真が一面に飾られていた。
駅舎は木造で、温もりがある。
駅には愛の出発駅とあった。辺りに愛発(あらち)という地名があるかららしい。戦略として恋山形駅と似ている。効果がどうかとかは別として。


さて、R8と合流して、敦賀の街へ。
いやー本当にすぐ。快走。


敦賀駅 着 14:30   時刻表収集
ここでは冊子の時刻表となっていました。
駅はとてもモダンで、新幹線の工事も始まっていました。


ちょうど時間帯的に敦賀ラーメンが食べられず。残念。


明日は月曜日。あまりゆっくり滞在して帰っては明日に響くのでThunderbird に乗車。


自由席はもちろん指定席も大混雑で座れません。
デッキから景色を見る。
北陸ロマンのチャイムの後、案内が始まっていく。大阪までは一瞬で、途中の停車駅は京都、新大阪だけ。


車内で、余ったぺたんこのパンを食べ、お茶を飲む。


本当に早い。憧れの特急といえば、これではないでしょうか?速くて、かっこいい。なのでこのブログの名前もそれにあやかって。


進行方向右手には比良山地と防風柵。これもこの地域らしい。
今日はあの山に苦しめられたのか、、、。


高架線の上から見る景色というのがどれほど良いのか。下からの時よりも全然違います。
そうなると自転車で行く意味が薄れてしまいますが、、、。
快走できれば間違いなく自転車の方がいいと思います。気持ちがいいので。


あっという間に大阪駅へ。


これを土台に金沢まで行くわけですが、今回の教訓より、
・冬にはいかない
・風向きを調べてから行く
ことになりました。
側から見れば当たり前のことなのですが。
金沢まで300km。もちろん未知の領域です。


でも、いつかは必ず行ってやるぞ!


というわけで苦難の敦賀ライドでした。



後記
後に下見として敦賀ー金沢間の走行もしました。こちらもぜひどうぞ!




合計距離としては300キロは超えませんが、それに近いという感じでした。
きっとこれを走り切った時の達成感はすごいんだろうな、、、。