Thunderbird 自転車旅行記

個人的なサイクリング旅の備忘録 サイクリングをしながら鉄道も楽しむ旅へ。よく駅に寄りながら線路沿いをサイクリングしています。現在、サイクリングと並行して駅のスタンプを収集中です。

<大阪からのサイクリング> 王道!ビワイチを自走で! 自己最高240kmロングライド!!!

関西の自転車乗りでビワイチを知らない人というのはよっぽどのことで、それほどビワイチの知名度は高いといえます。私は琵琶湖畔を何度もサイクリングしてきましたが、ビワイチというくくりでやったことはありませんでした。前回はアワイチ、今回は、、、。イチつながりでビワイチかな。というのも、一回やってみたかったことの一つであるからです。さて、どんな旅になるのだろうか?


記録
朝は早い。自走ビワイチは300kmに達するため、できるだけ早くしたかった。 
というわけで、アラームは3時にセット。あまりに行くのを早めることは許されていないのでしぶしぶこの時間に。だが、前晩は異常にアドレナリンが放出されているようで、ほとんど寝ることができず。大丈夫か。ただ、あまり眠たくないので出発。


4:00 自宅発
中央環状線を北上します。ちょっとあまりにも寒い。特に足先。指先。息を吐くとかなり白くなる。サングラスが思いっきり曇って前が見えない。でも車が少ないわけではないので思わずサングラスを直す。
いつものことだが、ここを通ると何かしら不安があおられる。もしかすると寒すぎてどうかしてしまうんじゃないかなど。ただ、念願のビワイチ達成に向けてペダルを回す。
まだ目覚めぬ大阪市内を走る。


大日より淀川を走ります。
思ったよりも真っ暗。最初は良かったのですが、河川敷の下の部分(土手ではない方)を走り始めると、自転車のライトが頼りです。また、対向して朝の散歩をされている方も多く、ぼーっとしていると簡単に衝突してしまいます。結構神経を使いました。というのも、たまにライトを持たずに散歩されている方がいるためです。なのでうかつにスピードを出せずじまい。
普段とは違う淀川CR。ただの看板が人影に見えるのはやめて欲しいところ。そして、意外と寂しい。


暗過ぎて嫌になったので枚方からは県道を使って八幡まで行きました。


八幡着 6:00
八幡に着いてもまだ暗く、夜が明ける気配がほとんどありませんでした。おかげでとても寒い。まだ他のライダーはおらず、さすがにこの時間は、、、。という感じです。


さて、いつも通り宇治川から内環状線のルートで行きます。意外とすぐに日の出の兆候が出てきました。山の端が少しずつ橙を帯びていく。ちょうど田んぼの間を抜けていくようなところだったので、きれいに日の出が見られるのでは?と期待して、少し待ってみました。、、、。しかし一向に日が出てこないので、20分くらいで諦めて先へ進みました。結局後でも探しましたが、太陽は見当たらず。結局変な日の出を迎えました。


外環状線に入り、ついに末端の冷えがピークになりました。もう、感覚がゼロ。そして、細胞が壊死しそうでした。なので、少しの間歩いて進みました。そうすると、血流が流れて少し温まりました。


山科から逢坂峠を越えます。ここまで来て、ようやく第一セクションクリア。大津まではたった数十キロなので、あと、、、。考えないでおこう。


当日の風の様子から、時計回りでビワイチをすることに。湖西で向かい風は参ってしまう。というのはあの時の苦い思い出から。





浜大津着7:45
さて、いよいよ始まる。


まずは湖西を攻めていきます。
車が多いけれど、ビワイチのラインは反対側にしかありません。両側に欲しい!


特にいうこともないので淡々と行きます。思ったのが、前回より堅田までがあっという間だったこと。そりゃ、風がない分楽なわけです。


和邇を過ぎると、だんだんと比良山地が本格的に見え出します。紅く染まった比良山地。風が強過ぎるからかわかりませんが、とにかく鉄塔や電波塔などがほとんどないので絶景です。個人的には湖西線とのダブルで見るのが最高でした。しばらくは両者と並行して行きます。


バイパスとの合流地点はいつも大混雑しているので、いつも通り風除けとして使います。
やはり思ったよりも早く高島市に入ります。
入って後悔したバス停のプレハブ。いつも大混雑の白髭神社。とりあえず全て通過します。というのも行ったことがあるので。


近江高島からはバイパスではなく国道の旧道を通って行きます。近江高島駅に寄りたいと思いつつ、寒いので出来るだけ止まりたくなく、通過。その後も淡々と行きます。


鴨川の上で休憩。ちょうど湖西線が目に入るところです。ちょうどサンダーバードが通ったので眺めていました。日も十分に当たって、気持ちがいい。
さすが雪国と言わんばかりに、縦向きの信号やスプリンクラー、そして道路につく赤い錆色。いつもと違うところにいるなあと感じさせてくれます。


と、言っている間に
近江今津駅着 10:30
この前の敦賀行きの時は12:00だったのでそれよりも早く着けました。
休憩がてら駅構内を散策。
駅ナカ(ちょっと語弊がある)には西友(にしとも)といううなぎなどを販売するお店があります。いつかは買ってみたい。後で調べると、あべのハルカス近鉄本店に店舗があるらしい。なんじゃそら。
電車は塩津方は1本/hで、京都方は2本/hといった感じです。
そういえば、湖西線の蛇腹の広告が結構各駅で異なっていることに気が付きました。各駅の有名スポットを表しているようで、面白い。
最近集め始めた駅スタンプ。この駅は、「琵琶湖周航の歌発祥の地 今津の駅」ということでした。昔の日本の学生歌だそうです。スタンプは今津港がデザインされています。JR西日本の各駅にある駅スタンプ。かなりクオリティが高いので、これから本格的に集めていこうかなと思います。とはいっても時刻表と違って、ほとんどインターネットで出てくるのですがね。


今津を出ると、しばらく湖岸を走ります。といってもそんなに近くはありませんが。浜があって、そこからの景色が良く、人も少ないのでおすすめです。


しばらくして、海津大崎に入ります。
春の時期は桜が満開でえらいことになるそうですが、今はそこまで。特段ビュースポットもあまりなく、そもそも止まりやすい場所がほとんどないので、何回か少し止まったくらいで終わりました。途中、いくつかトンネルがありますが、そこから見える琵琶湖は良かったかな。
とはいってもここで結構自転車とすれ違いました。みなさんもビワイチでしょうか。それにしても結構飛ばしてる印象がありました。


そんなこんなで
永原駅着 12:00
駅には赤いラッセル車が止まっていました。もう時期出番が来ることでしょう。
駅舎は木造で、温かみのある感じでした。しかし、改札内からだけはコンクリートの無機質な感じです。それまでの、駅の中は木が基調のいい感じのところでした。
係員さんが委託されて営業しています。スタンプはJRのものではなく、地域のオリジナルのものでした。
トイレも使えるので、ここで済ませてもいいかもしれません。
あたりは山と山のあいだに田んぼが広がり、その奥には湖が広がります。湖は実際にはあまり見えませんが、湖西線からではよく見えて、美しいです。
すぐに国道303号に入ります。
永原の集落を見つけて、きれいだな、と思いつつ先へ行きます。
それほどな坂を登った先は長めのトンネル、岩熊隧道(やのくまずいどう)を抜けます。暗めなのでライトはいります。
トンネルを抜けると、結構な坂を一気に降ります。半時計だと、これを登るのか、、、。
左には湖西線の高々架が見えます。そして、あたりには田んぼが広がっていました。なんといういいロケーション。
ビワイチのラインを参考に、国道を外れた先の道の脇でいくつか写真を撮りました。偶然サンダーバードが通って、いい写真、、、遠かったのか、あまりわからない。でも、目視では最高でした。問題と言えば、車が多いことくらいでしょうか。


さて、なんだかんだで時間がやばい。まだ半分も残っているくせに、日没は早く、16:00ごろ。これって間に合うのか!?というわけで焦りつつ行きます。ということで、なくなく賤ヶ岳をパス。


さざなみ街道を通って行きます。よし!これをさっさと終わらせてしまおう!
そんなに上手いこと行くはずもなく、なんなら向かい風。とりあえず長浜を目指します。


滋賀県は市町村統合が進み、長浜市は最も面積が大きくなりました。昔の名残りとして、駅名は当時の市町村名がそのままです。これは、北陸本線も、湖西線もです。


つまり、長浜は大きい。
ひたすらペダルを回します。
田んぼが広がる景色は結局大津までほとんど変わらないわけで、景色の変化はほとんどありません。つまり、メリハリがつかない。
頭の中は、早く帰ることで頭がいっぱいでした。
とにかく、湖北みずどりステーションにてお土産を買います。結構ここまで長かった記憶が。道の駅は賑わっていて、人が多かったです。日曜日ですしね。
買ったのは、のっぺいうどんと、赤こんにゃく。うどんは、長浜の料理で、言い換えるならばあんかけうどんです。優しい味で、美味しいです。赤こんにゃくは滋賀では有名なので買ってみた次第です。まだ食べていないのでなんとも言えません。さて、どうなのか。


道の駅にはスタンプがありました。水鳥がデザインされていました。こちらも、インターネットで調べれば出てきてしまうものなのですが、まあ、いいや。


琵琶湖には夕日がさしていて、水面がキラキラと光っていました。つまり、そろそろやばいですよーということなのでしょう。


道の駅てずいぶんと休憩したので、しばらくはよく回りました。30kn/hくらいをずっとキープ。


長浜駅着 15:00
これはやばい!
ここで、ナイトライドはほぼ確定しました。ただ、ビワイチに街灯はないので、少なくとも琵琶湖大橋あたりまでは行っておきたいところ。


仕方がないので、淡々と走りました。
どこを走っているのかはわからない。
ただ、目の前にある道路を進んでいく。
ここがいちばんきついところでした。精神的に。


それにしても長い。いつまで頑張ればいいのか。何も考えず、ひたすら進む。


近江八幡のファミリーマートまで、とても長く感じました。すごい。
まだ日の入りの後の余韻で明るいので、進めるだけ進みます。
途中、あまりに止まらないので、腰が痛くなってきました。フォームが崩れてきた証拠です。その後も何度か止まりました。そして、給水をします。


左手には近江富士が見えてきました。こんな景色が見えると元気が出てきます。


暗い中、そして日が落ちて寒くなる中、何故かかなり交通量が多いさざなみ街道を進む。これは悪い意味で印象に残りました。辛い!


なんとか、真っ暗になる前に琵琶湖大橋を通過。しかし、まだ終わりではない。まだある。


自転車のライトを点灯する。
しばらくして、対岸には灯りが増えてきた。大津まで後少し。
よし!もうすぐだ!
そんなことを言い聞かせて回す。回す。






近江大橋が見えた時は正直感動しました。
瀬田の唐橋なんて、ありませんでした。


橋を渡り、琵琶湖畔の公園にてしばらく横になりました。
「なんだかんだでビワイチできたあーー!」
達成感で満ち溢れていました。


大津市内でもう18:40。
これ以上の走行は集中が切れて危険だと判断して、大津から輪行することにしました。これでももう十分!!!


メーターの平均時速は、湖東を走って5km/hも上がっていました。こんなことあったっけ。


大津駅着 19:00   時刻表収集
最近駅が新しくなったようで、きれいでした。駅構内も広く、改札も一階なので、輪行もらくらく。
駅ナカに偶然長浜ちゃんぽんのお店があったので寄りました。ここがかなりうまい。
ちゃんぽんのスープがだしに変わっただけでこんなにもうまいのか。間違いなく、お店の中で最も長浜ちゃんぽんを楽しみました。サイクリング後というのもあったのだと思います。また行こう。


駅スタンプは、「琵琶湖の玄関口の駅」ということで琵琶湖がデザインされていました。時刻表は今回のサイクリングでは、駅自体のものを集めたのはこれが初めてでした。珍しい。というのも、何度も琵琶湖には行きましたから。


大津からは新快速で1本。京都から座れました。
眠たいな、、、。



はっ!! って思ったら、新大阪でした。危ない危ない。新快速で寝過ごすのはまずい。


と、いうわけで自走ビワイチ(未遂)は終わりました。



思っていたよりも楽しくなかったのが正直なところでした。新鮮味がないというか。何回も行っているところをトレースするのはかなり精神的に辛かったです。
また、自走にしたというのも間違いでした。ビワイチをなめていました。アワイチよりも50kmも長いビワイチ。結構この差は大きいなと感じました。ビワイチは結構思っていたよりも長かったです。
もう一度行くとすれば、湖北だけ。そこにはビワイチのエッセンスが詰まっていると思いました。他はしばらくはお休みです。


ビワイチを楽しむには、1泊2日を絶対にお勧めします。今度はそのあたりの観光要素も考えていこうかな。



というわけで、波瀾万丈のビワイチでした。
次はどこに行こうかな。