Thunderbird 自転車旅行記

個人的なサイクリング旅の備忘録 サイクリングをしながら鉄道も楽しむ旅へ。よく駅に寄りながら線路沿いをサイクリングしています。現在、サイクリングと並行して駅のスタンプを収集中です。

猛烈な向かい風の中! 智頭急行線沿いで大阪から鳥取砂丘へ230kmロングライド!!!

テレビなどでよく見る鳥取砂丘。
一体どんな感じなのだろう?と気になったので、早速行ってみることにしました。


記録


距離的には過去最長であることはすでに予想していたので,朝は3:30の起床。


時間的にも余裕がなかったので、姫路までは休憩をほとんどせずに行ってみました。


姫路到着 9:00
大阪から4時間半で行くことが出来ました!
こんなに早く姫路に着いたのは初めてです。
平均時速26.5km/hは自己最速です。


姫路の吉野家で朝食を取ります。少し遅めですね。ここで鳥取までの最終調整。


当初は上郡経由で佐用まで行こうと思っていたのですが、よくみると、国道179号なるものが。こちらの方が10km短縮できることがわかったので、迷わずそちらへ。


鵤交差点で北へと方向を変えます。
ここからは行ったことのない区間なので少し怖い。


国道179号線なのですが、この時改良工事が進んでいたようで,所々で片側通行になっていたりしました。なので、簡易信号で少しの間止められたり。改良工事がまだのところは舗装がガタガタで走りにくかったり。
しかも、まあまあな登り要素もあったり。


この時は、上郡経由の方が良かったかもしれません。
もう少し工事が進んでからくるべきだと思いました。


しかし、全体的にのどかな風景が広がっていました。たつの市はのどか。


しかし、もうこの時点でかなり疲れがたまっていました。おかげで景色もイマイチみることが出来ず。だらだらと走るのみ。


播磨新宮駅到着 11:30


いつのまにか山岳区間へ。
まあまあ登らされる。頂上付近は20度らしいが、かなり寒い。


途中、三日月というところを通りました。
駅前からは、山に作られた三日月が見えます。
なかなか面白い計らいですね。


やっと、佐用市内へ。国道373号に合流します。
駅名は"さよ"と呼ぶけれど、そのほかでは
"さよう"と呼ぶことが多いそうです。
そういえば、"さよ"駅をいつのまにか通り過ぎてしまっていました。


ここで、咳が止まらなくなった。寒暖差のせいだろうか。しばらく横になる。
おかげで智頭急行の列車を一通り見ることとなった。それはそれで良かったのだろうか?


いや、よくない。咳が止まってからも20km/hの徐行走行となった。この辺り、山を縫って走る感じのいい道だったのに、、、。


平福駅 到着 14:00
因幡街道の宿として栄えたそうだ。確かに、古い街並みが残っていて、心が安らぐ。


そういえば、先ほどから謎の虫が大量発生していて困っていた。蛾のような虫である。
まあそれものどかさのアクセントとして目を覆う。


少し山越えをして、
岡山県美作市へ 15:00
そしてダウンヒルの後
大原駅 到着 15:30   時刻表収集


いよいよ、しとざかトンネルへ。
      ↑変換が出ないのはなぜ?


今日はひたすら向かい風であったが、ここでその影響をもろに受ける。
坂の時に向かい風はやめていただきたい。
ここが今日一番の苦しいポイントだった。


やっと、志戸坂トンネルに到着 16:00


長ーいトンネルを抜けると、いよいよ
鳥取県突入!


長ーいダウンヒルとなる。
所々で片側通行の制限を受けながら、30km/hを保ち、
智頭駅 到着 16:40


今日の日没は19:00くらいだったから、それまでには砂丘に着きたいところ。


ここからも辛かった。ひたすら走る区間。
汗冷えで体がかなり冷えてしまっていた。


用瀬(もちがせ)駅で横になって休憩。ラムネで糖分補給。鳥取砂丘までかなりの距離が残っていることも精神的に苦しかった。

向かい風がやむことのなかったことも自分を追い詰めた。


ここまでお世話になった千代(せんだい)川を何度か渡り、山陰線の高架を下り、いよいよ
鳥取砂丘を目指す。


もうくたくたである。
しかし、ここまできたからには諦められない。


鳥取市丸山交差点で右折し、国道9号の高架をくぐると、砂丘への1本道となる。


ここで、まさかのなかなか登らせるパターン。これだけ走った体に堪える。
最後の力を振り絞り、登ってゆく。
勢いがなくなって一度止まる。
左手には鳥取市街が見える。高い建物がないというのもいい。


「ここまできたからには、絶対に砂丘を見てやるんだ!!!」


そう心の中で叫びながら、登ってゆく。


ついに砂丘が見えた!!!


砂丘会館のところまでは一応行っておく。


鳥取砂丘と彫られた石の前で自転車を止め、鳥取砂丘 到着 19:00


そこからは徒歩で散策する。


階段を登ると、だだっ広い一面に膨大な量の砂が広がっていた。到着がちょうど日没の時間帯だったこともあり、日没と砂丘を同時に見ることが出来た。とても幻想的だ。


馬の背を登ってみる。砂が思っていたよりもとてもさらさらで、とても歩きにくい。進まない。下りはすぐに行けても、登りが行けない。
いざ馬の背の下に来てみると、かなりの高さがあることがわかる。これは、行ってみないとわからないことである。
馬の背をひーひー言いながら登る。砂が足を持っていって、進まない。


結局10分ほどかかってようやく頂上についた。


美しい!!!!!!


日本海が砂丘に波打つ上で、太陽が沈んでゆく。目の前には広い広い日本海が広がっている。非常に神秘的な光景を目撃した。


しばらーくぼーっとしていた。


時計を見ると、19:40
鳥取駅のスーパーいなば発車時刻は20:35
なのを考えると、もう出なければならない。


名残惜しいが、もう出なければならない。


やはり、下りは楽で上りはきつい。
自転車のところまで10分かかった。
もう辺りは真っ暗で、あまり外灯もなく、ライトは必須である。


行きが登りということは、帰りは下りである。束の間のダウンヒル。


鳥取砂丘入口という交差点を左に曲がってしまうところから事件が始まる。
何も考えず、左に進んだところ、行きと違う道だということに気づく。実は、右に行かなければならなかったのだ!


慌てて戻る。しかし、かなり進んでしまっていて、しかも辺りは真っ暗。先があまり見えない。再び間違えないよう、慎重に戻る。ただ、時間がない。


スーパーいなばを乗り過ごすのはシャレにならない。
なぜなら、それ以降の電車(厳密には気動車)では鳥取県すら出られないのである!


変な汗が出てくる。戻るのに10分もかかってしまった。正しい元の道で鳥取駅へ。
もう暴走という表現が正しいかもしれない。とにかく急ぐ。もちろん安全第一で。


鳥取駅 着 20:20


発車まで15分確保できた。
切符の購入、輪行の準備が終わった頃、間も無く発車のアナウンス。


待ってーーー!!!


改札は自動改札でないので、係員さんにごめんなさいと言って通してもらい、切符は列車内で見てもらうことに。
また最後の力を振り絞り、走ってはならないエスカレーターを走る。


なんとか乗車できた。


自転車の置き場を探しているうちに、扉が閉まった。
本当に危なかった。
このオチ、何度繰り返せば良いのだろうか!そろそろ改善したい。


スーパーいなばが、特徴的なディーゼル音を鳴らして進んでゆく。
景色は真っ暗なので楽しめないが、それどころではない。眠気との戦いである。
スーパーいなばは岡山が終点である。
よって、上郡までは寝過ごせない。必死の思いで起きる。


途中、トンネルが多いのでその音で寝ることはなかった。車両の窓がトンネルに入った時に内側に食い込んでくるのが少し気になったのだが、、、大丈夫でしょう。


2両編成のうち1両は指定席で0人、もう1両は自由席で5人くらいでした。大原で降りる人がそこそこあったので、がらがらでした。


上郡 到着 21:50
行きで集められなかった時刻表をしれっと収集できた。


この時間帯、頻繁に貨物列車が往来する。
確かに、乗り換え待ちの間だけでもかなりの本数が通った。


この駅でスイッチバックするスーパーいなばを見送り、自分は普通で姫路、そして新快速で大阪へと向かった。家に着いたのは1:00近かったかもしれない。


スーパーいなばの利用で、鳥取に長くいることができたのはよかったです。また、交通費も削減でき、スーパーはくと利用の時より時間もあまり変わりませんでした。乗り換えをうとわなければこちらの方がいいのかなと思います。


いつも通り、充実感で満ちていましたが、
自己最高距離(234km)を走ったという達成感がさらにありました。そして、鳥取砂丘を体で感じることが出来ました。これはとても貴重な経験になりました。


良い旅でした。


次は金沢に行ってみたい!!!